2026.01.06
エアライン科
卒業生インタビュー
2025年3月に大阪外国語・ホテル・エアライン専門学校を卒業後、ANA成田エアポートサービス株式会社に入社。
一番の魅力は、「お客様の旅を支える責任とやりがい」を毎日実感できるところです。カウンター業務では、遅延対応や手荷物の相談など、想定外のことが次々と起こります。業務は複雑で難しさもありますが、だからこそやりがいを強く感じます。
グランドスタッフは、空港でお客様に最初にお会いする係員です。そこで私がどのような接客をするかによって、お客様の旅の印象が大きく変わります。笑顔でカウンターを後にされる瞬間や、「ありがとう」と直接言っていただけた時には、この仕事を選んでよかったと心から思います。
初めてカウンターに立った日のことも、今でも鮮明に覚えています。小さい頃から憧れていた制服に袖を通した瞬間、「本当にこの仕事をするようになったんだ」と胸が熱くなりました。今でも制服を着るたびに気持ちが引き締まり、初心を思い返す大切な瞬間になっています。

「この学校なら、英語が苦手な私でもエアライン業界で働けるかもしれない」と思えたことが一番の決め手でした。高校生の頃から英語に触れる機会は多く、英語自体は好きでしたが、英語を話すことには苦手意識がありました。そんな中で参加したオープンキャンパスで、先輩方のリアルな経験談や授業の雰囲気を知り、「英語が苦手でも、この学校で努力すればちゃんと力がつく」と実感したんです。
特に惹かれたのは、コロナ禍でもシアトル留学が継続して行われていたこと、そして学生一人ひとりの弱点を丁寧に見つけて伸ばしてくれる、きめ細やかなサポート体制でした。自分らしく成長できる環境だと感じ、入学を決めました。
留学に行く前は、授業についていけるか、体調を崩した時にどうすればいいのか、英語しかない環境で生活をしていけるのか、など心配すればするほど不安は増えていきました。しかし、到着すると不安はすぐにほぐれていきました。迎えてくれたホストファミリーがとても温かく、年齢の近い子どもたちもいて、すぐに安心できる環境になりました。
休日は、海外のお友達と出かけたり、ひとりでダウンタウンに行ってみたり、毎日がとにかく新鮮でわくわくの毎日でした。
特に自分の成長を実感したのは、2~3か月程経ったあたりです。ホストファミリーとの会話が自然に聞き取れるようになり、「あ、わかる!」という瞬間が増えていきました。小さな成功体験が積み重なり、英語への苦手意識が自身へと変わっていったのです。
一方で、忘れられない“ちょっと大変だった”エピソードもあります。ロサンゼルス旅行の代わり道、ハリウッドからホテルに向かうバスに乗っていたところ、突然バスが動かなくなり、真っ暗な道に降ろされてしまいました。さらに携帯電話の充電もなく、頼れるものがない状況でした。空港の近くのホテルを予約していたため、着陸する飛行機の光だけを頼りに暗闇の中を歩いたという、今では笑える“スリル満点”の思い出もできました。
留学生活は、不安も驚きも喜びも全部ひっくるめて、自分を大きく成長させてくれる時間。シアトルで過ごした毎日は、振り返るとすべてが宝物になっています。
机に向かって黙々と勉強するのは、あまり得意ではありませんでした。なので、私はとにかく、会話して覚えることというスタイルに徹していました。
まず意識したのは、耳に入った英単語をすぐ口にして真似すること。単語を先に音で覚えるんです。発音とスペルは別物として捉えて、後から自分なりの覚え方を工夫しました。
また、留学中は日本語に頼りすぎないよう、翻訳機は絶対に使わないと決めていました。
こうした「自分に合った学習法」に気づいてから、英語力はぐんと伸びていきました。勉強というより、日常的に英語を使うことを楽しむ姿勢が大切だったと思います。

はい。英語は毎日たくさん使っています。
勤務先が成田空港ということもあり、海外からのお客様が非常に多いので、英語でのご案内は欠かせません。チェックインや道案内など、日常の案内や手続きにかんする英語であれば、問題なくスムーズに対応できます。ただ、イレギュラーが発生した際の長めの説明や、複雑な状況をお客様に理解していただくための詳細なコミュニケーションとなると、まだ難しさを感じることがあります。それが今後の課題だと感じています。
それでも、毎日英語を使う環境に身を置くことで、実践的な英語力が自然と磨かれていくのは、空港ならではの魅力だと思います。
エアライン業界は、毎日たくさんの人に出会えて、多くの経験ができる素敵な仕事です。大変なこともありますが、“好き”という気持ちがあれば、絶対に前に進めます。英語が苦手でも大丈夫。自分に合う勉強方法を見つけて、少しずつ積み重ねてください。壁にぶつかった時こそ、成長のチャンスです。夢を持って努力を続ければ、必ず道は開けます。皆さんの挑戦を心から応援しています!

現在の大きな目標は、英語力をさらに高めることです。業務で困ることがないよう、リスニング力や語彙力をもっと伸ばし、より正確でスムーズな対応ができるようになりたいと考えています。また、今後は指導する立場としての責任も意識しています。まだ自分の業務で精一杯で、周りが見えなくなることもあります。だからこそ、広い視野を持ち、後輩を支えられる存在になることが、今の自分にとって大切な課題だと思っています。
また、近い将来GATEコントローラーと呼ばれるポジションにつくことになります。搭乗口業務におけるハンドリング一つ一つの状況把握や時間管理、パイロットや客室乗務員との連携など、運航全体を支える非常に重要な役割を担うため、必要な訓練に向けて少しずつ準備を進めています。全体をまとめ、的確に指示できるよう、一歩ずつ力をつけていきたいです。

井阪 ひかり(いさか ひかり)
エアライン科専任講師/グランドスタッフ
株式会社JALスカイ大阪へ入社し、伊丹空港でグランドスタッフとしての各種業務に加え、VIP接遇業務にも従事。カウンター、ゲートでの責任者や新入社員教育にも携わる。2024年度から現役グランドスタッフ講師として本校へ出向。
担当授業はグランドスタッフ実務やエアライン全般。先生として以上に「業界の先輩」として、業界が求めている生の声を伝えていきます。